私の娘が選択的シングルマザーの道を選びました。
私自身、34歳のときに7歳と4歳の子どもを連れて離婚しています。
そこから24年間、シングルマザーとして生きてきました。
子どもが成人するまではなにがあっても子どもを守る。
その気持ちを持ってやってきました。
そして無事に成人をした子どもたち。
31歳の息子は結婚をし、子ども2人を授かり家庭を築いています。
そして28歳になる娘がこの度、選択的シングルマザーになる道を選びました。
母親として我が娘からこの話を聞いたときは正直戸惑いました。
娘が、何か悪いことをするかのような?妙な気持ちになってしまったのを覚えています。
半信半疑というか、冗談でしょ?というか、ばかなこと言って〜というか。
本気だとわかったときは猛反対をしました。
子どもが欲しいのなら、お願いだから誰かと結婚をしてほしいと。
話がもつれてお互い泣き叫ぶこともありました。
そこから沢山話し合いをして、今では娘を応援する決心がついています。
娘本人の心の葛藤もですが、母親である私の心の葛藤もありました。
娘の選択を受け入れた大きな理由としては、それはやはり私が母親だからかもしれません。
この記事では選択的シングルマザーについてのお話と、母親としてその道を選んだ娘をどう受け止めたのか。
もし、今、親御さんに反対されている同じ立場の方がいらっしゃれば何かのヒントになるかもしれません。
また、私はある意味、娘やあなたからみればシングルマザーの先輩ともいえます。
だから同じシングルマザーの悩みや不安や孤独を解消できるようなブログにしていくつもりです。
何かあなたの心をほっとさせるような、勇気が持てるような、お役に立てるような、そんなブログ記事を書いていきますのでよろしくお願いいたします。
母にさせてもらえたことが
私の人生の最高のご褒美なので
選択的シングルマザーとは
選択的シングルマザーとは、離婚などによってシングルマザーになったのではなく、自らの意思で結婚をせず、計画的に母親になることを選んだ女性を指します。
未婚状態のカップルや
事実婚の夫婦などとは違います
近年では女優の黒島結菜さんや歌手の浜崎あゆみさん、元フィギアスケーターの安藤美姫さんなど、芸能界やスポーツ界などでも選択的シングルマザーとして子供を出産する女性が増えていることもあり少しずつ認知度が広まっています。
ワイドショーなんかで
取り上げられてたわね
彼女たちの選択は、現代における家族の形の多様性を反映しているといえます。
選択的シングルマザーは困難な道?
少しずつ認知はされていってはいますが、それでもまだまだ選択的シングルマザーたちは、さまざまな困難に直面しています。
選択的シングルマザーの困難
- 社会的な偏見と孤立感
- 経済的な負担
- 育児とキャリアの両立
- パートナーシップの欠如
- メンタルヘルスの問題
全てのシングルマザーに
共通する困難だよね
社会的な偏見と孤立感
多くの選択的シングルマザーは、社会からの偏見や誤解に直面しています。
特に、未婚で子どもを育てることに対する批判や、従来の家族観から外れることへの抵抗感が強いです。
ほぼほぼ反対されるよね
私は結婚をして7年目に離婚をしましたが、当時3歳と6歳の子供を連れて離婚をすることを、親や兄弟にどれだけ反対されたことか…。
「お前一人で子供を育てられると思ってるのか!」と激しく怒られました。
まあ、逆にそんな言葉のおかげで「なにくそ!」と思って頑張れたという一面もあります。
いろんな事情で婚姻生活が維持できなくなったバツイチシングルマザーでも批判を受けることが多いのですから、自ら一人で子どもを育てると決めた選択的シングルマザーは更に社会からの風当たりが厳しいのが現実です。
孤立感を感じることが多く、共感や応援を得るのが難しいといえます。
未婚で子供を育てることへの
風当たりは本当に強いよね
経済的な負担
シングルマザーとしての生活は、経済的に厳しいことが多いです。
特に、子どもを育てるための費用(教育費、医療費、生活費など)がママ一人に重くのしかかります。
婚姻関係の夫婦であったり、事実婚であってもパートナーがいれば、自分以外にも収入があるかもしれません。
また離婚によるシングルマザーの場合は元夫からの養育費を受け取れる人も多いです。
しかし、選択的シングルマザーは自分1人でやっていこうと決めたママたちです。
夫やパートナーがいない分、節約して、家計管理もして、計画的に子どもを育てるための費用を捻出していく必要があります。
夫婦は2馬力だけど
シングルマザーは1馬力だもんね
育児とキャリアの両立
選択的シングルマザーを選択されるという方は、それなりにお金をお持ちの方ではないでしょうか。
仕事で成功されていたり、今後の収入もある程度は見込める状態でなければ、お金のかかる選択的シングルマザーの道はなかなか選べないと思います。
そうであれば、経済的な自立が求められるため、仕事と育児の両立が大きな課題となります。
子育てと仕事を両立させることは、非常に難しい挑戦といえます。
自分一人のときにはバリバリできていた仕事も子どもを育てながらとなると思うようにいかないこともあります。
私は受け持っていた業務上、出産しても仕事を続けなければならない状況だったので産後1ヶ月で復職しました。
まだ自分の体調も不安定な頃でしたが、若さでなんとか乗り切った感があります。
当時は実家の母にも
かなり助けてもらいました
また、仕事の時間が不規則であったり、育児に必要な時間が確保できなかったりするとストレスが増大します。
多くの選択的シングルマザーは、育児のためにキャリアを犠牲にしたり、体力的にも厳しい状況を余儀なくされることもあります。
自分の身体が資本だよね
パートナーシップの欠如
選択的シングルマザーは、パートナーがいないため、育児におけるサポートが得られないことが多いです。
これにより、子どもに対する責任が一人に集中し、精神的な負担が増すことがあります。
また、子どもが成長する過程で、父親の存在が必要だと感じる瞬間もあるため、感情的な葛藤が生じることもあります。
私も子ども達にお父さんがいたら遊んでくれそうなことをしてあげようと川に魚を釣りに行ったり、キャンプに連れていったりしていました。
今思えば、全然上手にできていませんでしたが、自己満足していたように思います。
自分ではやったこともない
釣りをしたりして頑張ってると
思ってました
また子どもが男の子の場合、銭湯などに行ったときに一緒に入ってあげられなくて寂しい思いをさせてるなと申し訳なく思ったりすることもありました。
これはシングルマザー共通の思いだよね
メンタルヘルスの問題
社会的な偏見や経済的なプレッシャー、育児のストレスなどが重なることで、メンタルヘルスに影響を及ぼすことがあります。
選択的シングルマザーは、自己肯定感の低下や不安感、うつ症状に悩まされることも少なくありません。
子どもに何かあると「こんな生活をさせているのは自分のせいだ」と何かにつけてすぐに自分を責めたりしていました。
情緒不安定になって涙が止まらない日々もありましたし、心療内科に通った経験もあります。
でもそんなときに力をくれるのはいつも子どもでした。
私のためにシャボン玉を
作ってくれたときは
とても嬉しかったです
これらの困難は、選択的シングルマザーとしての生活を送る上での大きな障壁となりますが、それでも彼女たちはそれぞれの方法でこれらの課題に立ち向かい、子どもを育てる道を選んでいるのです。
シングルマザー、頼れるものには頼ろう
正直にいいます。
離婚をしてシングルマザーになるにしろ、選択的シングルマザーになるにしろ、そのときはみんな本気でがんばって一人で子どもを育てていこうと思っています。
しかし、人生は思ったようには進みません。
必ずやくじけることが起こります。
それでも子どもを育てていくと決めたのですから、なんとしてもくじけず進んでいかなければなりません。
でも、ママだって
一人の人間なのです
母親業なんて誰もが初めてのこと。
未熟で当たり前のことなのです。
泣きたくもなりますし、誰かに甘えたくなることも、頼りたくなることもあります。
そんなときは無理をせず、甘えられる人には甘えて、頼れる人には頼るということも覚えておいて下さい。
あなたが潰れてしまったらおしまいです。
子どものためにも
頼ってください
- 経済的支援制度
- 医療・福祉支援
- キャリア支援
- コミュニティ・民間支援
1. 経済的支援制度
✅児童扶養手当
- 一般的に離婚や死別によるひとり親家庭を対象としていますが、選択的シングルマザーでも父親が認知していない場合は対象となる可能性があります。
✅児童手当(全額対象)
- 0歳~中学卒業までの子どもに対して支給される手当。 得られる制限はあるもの、すべてのひとり親が対象。
✅ひとり親家庭向けの住宅手当・家賃補助(自治体による)
- 一部の自治体では、低所得のひとり親に対して住宅補助を行っています。選択的シングルマザーが対象となるかは自治体によります。
✅保育料の軽減制度
- 住んでいる自治体によりますが、ひとり親の方向けに保育料が減免される制度があります。
2. 医療・福祉支援
✅ひとり親家庭等医療費助成制度
- 医療費の自己負担分を軽減する制度。住民ごとに条件が異なるため、選択のシングルマザーが対象かどうかを確認する必要があります。
✅自治体独自の子育て支援制度
ベビーシッター利用補助、育児相談、育児サポートの提供などを行う自治体もあります。
3. キャリア支援
✅ひとり親向けの自立支援制度
- 母子家庭向けの職業訓練、資格取得支援、就職相談などが提供されることがあります。
✅国や自治体の女性向け起業支援
- 起業を考えている場合、女性向けの助成金や融資制度を活用できる可能性があります。
✅在宅ワークやフリーランス向けの支援
- ソーシャルクラウドソーシング活用のための講座や、自治体によるスキルアップ支援が受けられることもあります。
4. コミュニティ・民間支援
✅選択的シングルマザーのための交流会・サークル
- 「ひとり親支援団体」や、シングルマザー同士の情報共有を目的としたコミュニティが存在します。
✅ NPO・ボランティア団体のサポート
- ひとり親向けの食材支援、学習支援、育児支援などを提供する団体もあります。
5.友達
どうしても困ったときに子どもを見てくれるお友達がいると安心ですよね。
シングルマザーの場合は、お仕事をされているママが多く保育所にお子さんを預ける方も多いはず。
そんなときに「困ったときはお互いさま」と助け合えるママのお友達がいるとお互い救われる機会が多いです。
実際に私も子どもを保育所に預けているときは助け合っていました。
しかし、注意することもあります
親しき仲にも礼儀あり。
不必要に甘えるのはよくありません。
どちらか一方にばかり負担がかかるとお友達との関係まで壊れてしまうことがあるので注意して下さいね。
6.親、兄弟
最後の最後にやはり一番頼れる存在はあなたのご両親やご兄弟ではないでしょうか。
私も子どもの急な発熱でどうしようもないときは母にお願いしていました。
熱が出たときには同じ子どもを持つお友達には頼めませんよね。(そこのお子さんにうつしてしまう可能性もあるので)
親というのは子どもが困っていたらきっと力になってくれます。
困ったときには正直に相談をし、力を借りて下さい。
甘えられるのも
親は嬉しいものですよ
母娘の話し合い
娘が選択的シングルマザーの道を選んだときは、正直驚きました。
私の頭の中で「結婚をせずに子どもを産む」という発想がなかったからです。
例えば、恋人がいてお腹に子どもがいたのに、突然亡くなってしまったとか、事情のある相手で結婚はできないけど、好きだから産むとか。
そんな風に子どもを産むということは、どこかに「何らかの情がある相手」がいるのが当然だと思っていたのです。
しかし、私の娘には「何らかの情のある相手」がいません。
そのことがどうにも受け入れられませんでした。
結論からいいますと、精子バンクから子どもの遺伝子的に父親になる人を選ぶのです。
正確にいえば父親ではなく、まさに受精卵を作るためだけの精子を選ぶのです。
このことをすぐに受け入れられる親はそうはいないのではないでしょうか。
選択的シングルマザーに対する批判の声の一部
- 「子どもがかわいそう」
- 「自分中心的な選択だ」
- 「父親がいないと子どもが歪む」
- 「わざわざシングルを選ぶなんて理解できない」
- 「経済的に苦労するのに無責任」
- 「支援制度を悪用している」
- 「普通の家庭で育つべき」
- 「子どもが後悔する」
- 「わがままな生き方だ」
- 「結婚できなかっただけじゃないの?」
- 「男に頼らずに育てられるの?」
- 「子どものためには再婚したほうがいいよ」
- 「普通の家庭が一番幸せ」
- 「やっぱり母親だけじゃ限界があるよね」
わかっちゃいるけど
へこむ言葉ばかり…
日本という国は特に他と違うものには厳しいです。
日本人は「普通」が大好きな国民性を持っています。
ここ数年「多様性」という言葉が広まって、少しずつ変化してきてはいますが、まだまだ現実社会で受け入れられるものではないのがよくわかります。
私自身、その「普通」で頭を支配されている大人といえるでしょう。
なのでどうしても娘の選択を受け入れられなかったのです。
しかし、娘は好きな人の子どもを産みたいというよりも自分の子どもを産みたいという気持ち。
女性が子どもを産むには年齢にリミットがある現実。
仕事面でも収入の不安を取り去ろうとずっと頑張っていた事実。
そのような背景を見てきたので、私が考え方を変えてみようと思いました。
自分だって結婚はしたけど離婚をして結局シングルマザーで子どもを育てた過去があります。
娘にはパートナーがいないけれど、その分自分が支えになってやればいいんじゃないかと思い始めました。
子どもを産むなら早い方がいいというのは実体験から理解できます。
ろくでもない相手と結婚をして後々大変なことになることを思えば、娘と孫だけというのは逆にいいのではないか?
そんな風に私は自分の考えを変えていきました。
本来なら仕事も定年退職間近、隠居生活は何をしようと思う年齢の私。
逆に今から子どもを育てると思うと元気でいなきゃという気持ちが湧いてきました。
そうすると不思議なことにだんだんと私自身が子どもを待ち望むような気持ちが芽生えてきたのです。
自分の子育ては仕事で忙しくてきちんと向き合えてなかったのではないかという気持ちがどこかにずっとありました。
だから今度は子どもをしっかり見てあげたい。
自分に出来ることは協力したい。
そんな気持ちになってきました。
産まれてくる子は娘の子どもなので私にとっては孫です。
私は祖母であるわけですが、孫の親のような気持ちが芽生え始めています。
このような気持ちに変わるなんて自分でも思っていませんでした。
不思議です。やはりそれは自分も母親だからなのかなと思います。
まとめ
選択的シングルマザーの道は困難が多いです。
だからこそ協力する人や、守ってやれる人がそばにいてやるべきだと私は思います。
日本にとっても子どもは国の発展や未来に繋げていくための力、とても大切な存在です。
私自身、離婚後は女1人で2人の子どもを成人させましたが、両親や兄弟、友達にどれだけ助けられたかわかりません。
絶対に1人では育てていけなかった。
だから今度は私が協力する番だと思っています。
まだまだ理解されがたい、そして前例も少ない選択的シングルマザーを応援していきたい。
今後も子育てする上で頭を悩ますであろう問題について体験談や、知らないことは勉強しながらあなたのお役に立っていけるよう記事にしていきますのでよろしくお願いします。
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